【体験版感想レビュー】レジネッタ・イン・ナイトメア 金髪縦ロールお姫様が悪夢に囚われる
過去作とのつながりあるシリーズ最新作のアーリーアクセスver
この作品は、過去発売された『レジネッタの冒険』が前日譚。「勇者と4人の賢者PLUS」の序盤が同時期の出来事となっているようです。その後あり得たかもしれないifストーリーダークサイドverといった位置づけ。過去作をプレイしているとより深く楽しめる感じですね。
ですが、過去作をプレイしていなくても、おおよその関係・ストーリーは理解できましたので、そのままプレイするもよし、完成まで前作をプレイして予習もいいかもしれません。
アーリーアクセスということで、途中までは遊べると言った感じなので、体験版をプレイして面白かったら先行購入して11月下旬の完成をめざす作者を応援しようといった位置づけでしょうか。
タイトル
このゲームはRPGツクールVX製なので、事前にこちらよりRTP(RPGツクールの共通素材が入ったパック)をダウンロードする必要があります。( )をクリックで入手可能。
わたくしと『わたくし』
この作品の冒頭で登場するレジネッタの一人称。この一人称が該当する彼女は異なるので、まずこれを理解して遊ぼう。
わたくし・・・前作でどのエンドを迎えたのかはわからないが、この作品に登場する彼女を指す。2年前の冒険(レジネッタの冒険)で、自らの身体を対価に、汚らわしい男(男主人公)と共に戦い、挑み目的を果たした。その恩賞として、与えられたなんでも叶える望みから『この戦いの日々の記憶の封印』を望んだ。
「わたくし」・・・覚えていたくない記憶を封じ込めるため作られた偽りの人格。過去の忌まわしい記憶を忘れ、平穏な生活を送っていた。
その願いは叶えられ、この戦いに明け暮れた記憶を持つわたくしの意識が眠り、なにも知らない『わたくし』の意識が浮上。以後レジネッタとしての日々を過ごす事となる。
平和な国を突如として襲う謎の集団 逃げ惑う王女
マルゲリータ国の姫。レジネッタ=グラディアス=ケイサル=アーガストは、謎のフードの影の存在により、王都強襲をうけてしまう。その逃げ惑う中にこの国の姫である彼女の姿もあった。
平和ボケともいえる平穏な暮らしをしていた最中、突如襲いくるフードを纏うの影の存在。その男から放たれた小さな蟲。【パワサイトワーム】の寄生は宿主の精神を喰らい、身体と記憶を奪っていく。
表にでていた偽りの人格『わたくし』の意識がパワサイトワームにより消滅。本来であれば、わたくしの意識が浮上し覚醒して身体に戻るはずが、これもパワサイトワームにより妨害。現在は、わたくしが自分を傍観しかできない宙吊り状態でどうすることもできない。
希望は、…腹ただしいことだが共に戦ったあの男。この王都襲撃には巻き込まれずいるだろう彼の存在。彼が動き出せば、あの影に復讐するチャンスが来るだろうという信頼の深さでもあった。
それまではこのまま…。だが唐突にベッド上で覚醒する。場所は王都襲撃で壊滅的なはずの自国マルゲリータの城内。これは現実なのか。それとも時間の逆回し?もしくは夢?現状を把握するためレジネッタは歩み出す。
過去作はプレイしてなかったので、テキストからアリスソフトのランスと思えばすごくしっくり来るなと思ってました。なんでもやってくれそうだし、絶対ヤッ(犯し)てくる。
装備が反映される立ち絵・異種生物を孕むとボテ腹状態も反映!
キャラクターの立ち絵は、装備品の状態が絵柄に反映される。パーツごとに分類されているのでつけたいパーツを好みで付け替え可能。孕んでしまった場合でも、膨らんだお腹に対応した衣装に変化するなど細かい仕様。
妊娠のメリット
犯されている自分の残滓に触れることで、その経験・体験を取り込み、異形の生物を身ごもり、相手の仔から力の一部を宿すことが可能。例えばこのねんえきの仔の場合、最大体力が+10%上昇する恩恵がある。
次に遭遇するしかばねの仔の場合は、HPとDEFが+10%される。望まぬ仔の力が脱出の力になる現状を受け入れ前に進む必要がある。また妊娠状態で敵に破れた場合は、「このわたくし」はリセットされるため、その力を失いたくない場合は逃げることも一手になる。
連戦はジリ貧
序盤はメイン火力がロゼ(氷魔法)になるのだが、MPが5しかなく乱発ができない。打撃攻撃も火力が低く、回復手段も消費アイテムと回復魔法なので逃走でうまくやり過ごそう。100%ではないものの、高確率で成功する。
戦闘に敗北…目が覚めるとまたベットから。
戦闘に敗北しても敗北エロイベントになることもなく最初に目がさめた場面からやり直しになる。また、このベッドで休むことでHPMPを全開にすることは可能だが、倒した敵がリスポーンする仕様でもあるので注意。
だが、不吉な一文が。気になってヤラれた現場に戻ると、最初に触れたねんえきに犯されていたわたくしの姿同様に、しかばねに侵されているわたくしがいる。この場面で、最初に触れたアレはそういうことだったのかと理解できる。
あれ?道がない?
進行していくとレバーを引いたあと進めないな?と思ったがこの場面は下れる階段の模様。自分はてっきり道が途切れているかと思って引き返してしまったので、ここを降りて進んで行こう。
謎バニーな存在ドゥーチェ。この悪夢からの脱出の手助け
いきなり現れた変態バニーガールもといドゥーチェ。彼女はわたくしを「わたくし」にしていた願いの力の残滓。わたくしが目覚めれば消える存在だが覚醒の手助けをしてくれる。
怪物が落とす貨幣をアイテムに。怪物のココロの欠片は自分に怪物の力を宿すためのココロにしてくれる。体験版ではこのカケラの結合はできない模様。サンプル画像的にはモンスター化ができそう。
夢の中のわたくしのココロが喰らい尽くされる
ドゥーチェから、現在のこの状況は現実の「わたくし」がパワサイトワームに寄生され、その蟲の力により、この夢の世界にいるわたくしのココロも侵食して喰らいつくそうとしていることを知る。食べられてしまえば完全な終わり。
ここでいう喰らい尽くすというのはHステータスにある精神汚染に関係があるのかな。犯される記憶と体験を取り込むとドンドン上がっていきます。
先に起こる悲劇を想像させるステージギミック
後に起こりうる体験を想像できそうなギミックの配置やフレーバーテキストが多々あり、調べると反応を返してくれる。レジネッタちゃんには悪いがとても猟奇的なイベントが起きそうでワクワクできる。
ズタ袋を覗いてみる?
ギミックを解くアイテムを調べることでイベントが起きることもあり。レジネッタもちゃんも覚悟はしていた通りだろうが、自分の頭部をギミック解除のためとはいえ、持ち運ばないといけないなんて精神がマイッてしまいそうだ。
血の足跡の正体
牢屋の扉越しにみえていた血まみれの足跡の正体は異形の女形の巨大怪物だった。後を追ってみるとわたくしたちが無惨な姿になっていた。その一つ、職装を纏った首なし死体から服を剥ぎ取ることで、新たな職業につくことができる。
今回は『魔法使い』であり、ステータスも大幅にMGD(魔法攻撃)特化に代わる。装いもローブが追加されるので着替えてみよう。
専用アビリティとしては、中位と上位の氷系魔法を取得可能になる。その職業で戦闘して経験値を重ねていけば、上記の魔法を覚えることが可能。これはドゥーチェで購入できる魔導書でも同様です。
FF6の魔石システムみたいなかんじだね。
体験版クリア感想まとめ
体験版ではここまで。でてきた女形の怪物はなんなのか。この状況から覚醒するために倒さないといけない根源とはなにか。これから先、紐解かれていく謎の数々が気になりますね。
立ち絵やキャラチップなど装備状態に合わせて変化したり、また特徴的なシステムである妊娠状態についてもステータスが変化したり、見た目にも反映されたり面白い。
クリア後にオープニングを再度観てみると「まともに戦う術などもたないわたくし」って文がありました。
偽りの人格である『わたくし』には戦っていた頃の記憶がないので、彼女が得た戦闘技術・魔法の力を知らないのでしょうねぇ。寿命2年間。幸せだったかもしれないがなんとも可哀想なラストですね。
KINOKO-ex様 レジネッタ過去作品
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